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東日本大震災における「第52回全国選抜少年剣道錬成大会」中止の概況
財団法人水戸東武館
 平成23年3月11日(金)午後2時46分、東日本を襲った大地震は津波と相俟って未曾有の大災害をもたらした。この被災によって亡くなられた方々、未だ生死不明の1万名に及ぶ方々のご冥福を鎮魂の思いを込めて祈ります。また、家族や家をなくされ、思い出までも流された被災者の方々には心よりお見舞い申し上げます。さらに福島第一原子力発電の被災事故によって避難をやむなくされた方々の無念のお気持ちをお察し申し上げ、1日も早い復興と平常の生活を取り戻されることを願ってやみません。
 本館も3月27日(日)に予定していた第52回全国選抜少年剣道錬成大会が、県武道館の被災と旅館組合の受け容れ不能により、すべての準備を終了していながら断腸のおもいで中止せざるを得なかった。本館道場も壁と窓の崩壊、天井や床のひずみ等相応の被害を受けた。幸いなことに屋根瓦は一枚の損傷も受けなかった。築後60年を経た建物とは思えない堅牢さを保てたのも、水戸で最後の宮大工といわれた棟梁の技量が今に至って発揮されたと言えよう。また、道場修復に際しては本館居合道部に在籍する石田工務店社長(居合道七段)の積極的な厚意により、建設中の仕事を中断して道場修復にかかってくれた。おかげで一カ月後の4月10日には震災前の道場よりすっきりした雰囲気が戻ってきた。4月15日には修復記念稽古会が催され、久しぶりに竹刀の音が道場に響き渡った。52回大会は中止になったが本館少年部による試合が敢行され、金子周次郎君による選手宣誓が本番並みに元気に宣せられた。
 大会中止による事後処理は、参加料の次年度への繰越か又は返還するかを全434チームに問合せをした。5月15日現在、参加申し込みがあった中で次年度へ繰り越すチームが202チーム、返還希望のチームが139チーム、参加料を本館義損金へ、または寄付というチームが37チームという結果であった。未だ56チームからはどちらとも返答がない。寄付についてはあたたかい言葉を添えていただいた。中でも三重県のチームからは少年剣士より寄付を募り26,315円を送っていただき道場の修復作業に大きな励みとなった。剣道における「徳」を送る側も送られる側もあたたかい体温の伝わる思いがする。賛助金については多額を寄贈していただいた各団体、業者に返済したが、次年度の賛助金として本館へ委任された団体(個人)も13程に及ぶ。水戸市からの助成金は大会準備の支出を認めていただき、全額助成をいただいた。未だ未修復で使用不能の公立体育館等が多い中でいち早く青少年の健全育成に手掛けられたのも多数の方々のお陰と心より深く感謝申し上げます。
合掌
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